345号 「ひかり拓本データベース」公開のお知らせ
2019.08.08
宮城資料ネット事務局です。
東北大学災害科学国際研究所災害文化研究分野より、下記の通り「ひかり拓本データベース」の公開のお知らせをいただきました。
詳細につきましては、下記の上椙さん、もしくは蝦名さんまでお問い合わせ下さい。
——————————————–
東北大学災害科学国際研究所の蝦名裕一です。
この程、当研究所において「ひかり拓本データベース」の公開を開始いたしましたのでお知らせ致します。
https://takuhon.lab.irides.tohoku.ac.jp
「ひかり拓本」とは、石碑の表面に刻まれた文字・文様などを、光源を変えて撮影した写真を合成して浮かび上がらせ判読できるような画像にする技術です。
従来、写真では判読が難しかった碑文や、拓本でははっきりとしない摩耗した文字なども、「ひかり拓本」によってはっきりと読み取ることが可能になります。
本データベースは、国文学資料館・上椙英之氏を中心として、数年前より東北大学災害科学国際研究所の共同利用助成事業の一環として
多仁照廣氏(若狭路文化研究所所長)に協力をいただき、東日本大震災の被災地に残る津波災害碑を一部を「ひかり拓本」による撮影を実施したものです。
また、北原糸子氏よりご協力をいただき、今日確認されている宮城県・岩手県・青森県に存在する津波碑の位置情報も公開しております。
今後、未撮影の石碑や従来の調査では文章が判読できなかった碑文についても、随時追加・更新していく予定です。
地域における災害の記憶の継承はもちろん、皆様の研究に資することになれば望外の喜びです。
ひかり拓本の技術やデータベースの利用に関するご質問などがありましたら、下記にご連絡ください。
上椙英之(uesugihd@me.com)
蝦名裕一(東北大学災害科学国際研究所,TEL:022-752-2146,メール:ebin@irides.tohoku.sc.jp)