366号 「歴史文化資料コーディネーター講座」のお知らせ

守る―保全活動救う―救済活動東日本大震災

東北大学総合学術博物館からのお知らせです。来る3月2日~4日に、今年も「歴史文化資料保全コーディネーター講座」を開催します。

東日本大震災以降も、熊本地震などの地震や、各地で台風・集中豪雨などの災害が続き、地域で継承されてきた文化財等の資料が被害を受けています。さる10月には、台風19 号の豪雨によって、宮城県内でも浸水被害によって、文化財が被災しています。
地方の資料館などでは、多種多様な資料が収蔵されている事例は一般的です。これら資料が被災した場合、種類ごとに異なる取り扱いが必要となります。しかし、文化財を担当する職員や資料館学芸員が少なく、少人数で全ての分野の歴史文化資料等などに対処しなければならないところも珍しくありません。また、都道府県の文化財担当職員や博物館学芸員は、広域にわたる地域の歴史資料等の保全活動にあたって、少人数で多分野にわたる調整を行う必要に迫られることもあります。
本講座は、様々な分野の専門家が、東日本大震災などでの保全活動の経験を踏まえ、資料ごとに、対処方法や注意点、どのような機関や組織と連携すると良いかなどを解説します。多様な資料の保全に直面した際、踏まえておくべきことを知っておくことで、地域での歴史文化資料などの保全活動全体をコーディネートしていくことが可能となります。
本講座は、このような人材を育成していくための教育プログラム開発を目指しています。受講された方々の意見を踏まえ、講座の内容を実践的なものに高めていきます。

・開催日時:2020年3月2・3・4日 9:45~17:00
・会場:東北大学大学院理学研究科合同A棟2階第3講義室
・主催:歴史文化資料保全の大学・共同利用機関ネットワーク事業東北大学拠点(担当部局:東北大学学術資源研究公開センター)
・受講料:無料
・申し込み方法:受講には申し込みが必要です。下記メールアドレスに、氏名・所属・連絡先と受講希望日時を明記の上、事前に申し込んでください。(問い合わせ・申込先:東北大学総合学術博物館・藤沢)rekisiNW@museum.tohoku.ac.jp

※全ての講義を受講した受講者には、受講証明書を発行します。公的な制度にもとづくものではありませんので、ご注意ください。一部のみの受講も可能です。ただし、受講証明書は、全ての講義を受講した場合のみ発行可能です。

【講義内容と担当者(部局名のみのものは東北大学)】
3月2日(月)
9:45 ~ 10:45 1:講義全体の説明、保全活動の体制構築=藤澤敦(総合学術博物館)
11:00 ~ 12:00 2:法律上の文化財の範囲と保全対象=小谷竜介(東北歴史博物館)
13:00 ~ 14:00 3:遺跡・建造物など不動産資料への対応=白崎恵介(多賀城研)
14:15 ~ 15:15 4:3次元計測技術による被災状況の記録=鹿納晴尚(総合学術博物館)
15:30 ~ 16:30 5:様々な資料の保全①:考古学資料=菅野智則(埋蔵文化財調査室)
16:40 ~ 17:00 意見交換

3月3日(火)
9:45 ~ 10:45 6:様々な資料の保全②:古文書・古記録=佐藤大介(災害研)
11:00 ~ 12:00 7:様々な資料の保全③:有形民俗資料=小谷竜介(東北歴史博物館)
13:00 ~ 14:00 8:様々な資料の保全④:無形民俗資料=小谷竜介(東北歴史博物館)
14:15 ~ 15:15 9:様々な資料の保全⑤:生物系資料=鈴木まほろ(岩手県立博物館)
15:30 ~ 16:30 10:文化財保全活動と保存科学=片岡太郎(弘前大学)
16:40 ~ 17:00 意見交換

3月4日(水)
9:45 ~ 10:45 11:様々な資料の保全⑥:地学系資料=鹿納晴尚(総合学術博物館)
11:00 ~ 12:00 12:様々な資料の保全⑦:行政文書・写真記録=加藤諭(史料館)
13:00 ~ 14:00 13:様々な資料の保全⑧:美術系資料=安田容子(災害研)
14:15 ~ 15:15 14:文化財マップの防災への活用=蝦名裕一(災害研)
15:30 ~ 16:30 15:被災しない体制構築の課題=藤澤敦(総合学術博物館)
16:40 ~ 17:00 意見交換