375号 理事会・通常総会のオンライン開催、新型コロナウィルス ユネスコの対応・声明

COVID-19

事務局の佐藤大介です。

1、理事会・通常総会のオンライン開催

6月7日、NPO宮城資料ネットの理事会及び通常総会をオンライン開催しました。

新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえた対応ですが、技術的には大きなトラブルはありませんでした。

通常総会への参加者は33名。ご承知のような状況の中、例年よりも多くの会員の皆様の参加を得たことは、運営側の一人として心強く感じた次第です。

2,新型コロナウィルス ユネスコの対応・声明

会員の芳賀満さん(東北大学/ユネスコ「世界の記憶」選考委員会副議長、アジア・太平洋地域副議長)から、ユネスコの新型コロナウイルスのパンデミックへの対応の一環としての、公衆衛生危機に際して文書資料が果たす役割の重要性の声明等について、ご紹介いただきました。以下の通りです。

ユネスコでは、新型コロナウイルスのパンデミックへの対応の一環として、公衆衛生危機において記録遺産が果たす役割やその重要性を世界へ訴える声明を出すとともに、様々な関連情報をまとめたウェブサイトを作成しております。
https://en.unesco.org/covid19/communicationinformationresponse/documentaryheritage

専門家による本テーマでの連載記事の投稿が始まりましたので、ご紹介させていただきます。
https://en.unesco.org/news/unesco-launches-new-blog-living-memory-making-most-documentary-heritage-covid-19-decision

10月のグローバルポリシーフォーラムの主要なテーマは自然災害と記録遺産ですが、パンデミックを広く「災害」と捉え、今回のような地球規模の公衆衛生危機における記録遺産の役割についてのセッションも設ける予定です。
https://en.unesco.org/events/2nd-global-policy-forum-memory-world

以上、皆様のご参考までに情報共有をさせていただきます。

新型コロナウイルス下では、「コロナ断捨離」に伴う史料の廃棄の危機への対応、目下の状況をどのように記録するか、また行動が制約される人々へのオンラインでの歴史文化遺産の情報提供など、様々な課題があります。本法人でも引き続き検討することにしております。