395号 「第7回全国史料ネット研究交流集会」の プログラムが確定しました
2021.02.08
宮城資料ネット事務局です。
先日来お知らせいたしておりました、来たる2月20日(土)・21日(日)に開 催される「第7回全国史料ネット研究交流集会」につきまして、プログラムが確 定いたしましたのでお知らせいたします。
なお、現在すでに150名を超える参加のお申し込みをいただいております。今 回は完全オンライン(zoom)で実施する関係上、参加者の上限を300名とさせて いただいております。参加をご希望されてまだお申し込みされていない方は、下 記の要領でお早めにお申し込みいただけましたら幸いです。
【第7回全国史料ネット研究交流集会参加申込みフォーム】
フォームアドレス : https://bit.ly/36mwfli
申込み締め切り : 2月16日(火)
定員 : 300名 (2/16追記:申し込み締切りを前ですが、定員に達したため募集を締め切りました。ご了承下さい)
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第7回全国史料ネット研究交流集会 プログラム
開催趣旨
1995年の阪神・淡路大震災を機に設立された歴史資料ネットワークを皮切り に、全国様々な地域で資料ネットが立ち上がり、互いに協力しつつ、災害から歴 史資料を保全し、災害の記録を保存する活動に取り組んでいます。こうした連携 は2011年3月に発生した東日本大震災を契機として本格的になされるようにな り、大震災時に組織された「被災文化財等救援委員会」を土台として、2020年10 月には国立文化財機構内に「文化財防災センター」が設置され、国としての文化 財防災の基盤が整備されました。また資料ネットの取り組みを支援するため2017 年度よりはじまった、人間文化研究機構の「歴史文化資料保全の大学・共同利用 機関ネットワーク事業」を通じて、各地の大学を軸にした資料ネット相互のネッ トワーク構築や、災害時における相互支援体制、資料の保存研究・活用に向けた 体制づくりが進みつつあります。
こうした状況を踏まえ、今回は2011年の東日本大震災から10年を迎え、大震災 の被災地である仙台での開催を予定しておりましたが、新型コロナウィルス感染 症(COVID-19)の感染拡大を受け、オンラインでの開催となります。今回の集会 では東日本大震災から10年を経た資料保全の現状と課題と、現在感染拡大が続い ているCOVID-19下における資料保全のあり方を問うという、2つのメインテーマ を中心に議論したいと考えています。
また今回初めての試みとして、資料保全に関わる現場から提起される課題、ま たこの間の資料ネット活動に関わる理論的課題などを議論する場として分科会を 設置するとともに、例年通り各団体のポスターセッションの場や懇親会など、オ ンライン上で交流を行う機会を設け、「震災10年」と「感染症流行」という状況 のもと、資料保全に関わる課題について研究交流を行う場を設けたいと考えてい ます。
開催情報
日時: 2021 年2月20日(土) 13:00~18:20(イブニングセッション 18:30~21:00)/2月21日(日)10:00~16:30
会場:オンライン開催(zoom)
主催:第7回全国史料ネット研究交流集会実行委員会
人間文化研究機構「歴史文化資料保全の大学・共同利用機関ネットワーク事業」
共催:東北大学災害科学国際研究所
科学研究補助助成事業(特別推進研究)「地域歴史資料学を機軸とした災害列島 における地域存続のための地域歴史文化の創成」(研究代表者:奥村弘)研究グ ループ
後援:独立行政法人国立文化財機構 文化財防災センター
NPO法人宮城歴史資料保全ネットワーク、ふくしま歴史資料保存ネットワーク 、 山形文化遺産防災ネットワーク、新潟歴史資料救済ネットワーク、茨城文化財・ 歴史資料救済・保全ネットワーク、とちぎ歴史資料ネットワーク 、那須資料 ネット、群馬歴史資料継承ネットワーク、千葉歴史・自然資料救済ネットワー ク、神奈川地域資料保全ネットワーク、N PO法人歴史資料継承機構 、地域史料 保全有志の会、信州資料ネット、東海歴史資料保全ネットワーク、 福井史料 ネットワーク、歴史資料ネットワーク、歴史資料保全ネット・わかやま、岡山史 料ネット、広島歴史資料ネットワーク、山陰歴史資料ネットワーク、歴史資料保 全ネットワーク・徳島 、 愛媛資料ネット 、熊本被災史料レスキューネット ワーク、宮崎歴史資料ネットワーク、鹿児島歴史資料防災ネットワーク
宮城県美術刀剣保存協会、宮城歴史科学研究会、東北史学会、株式会社プレシー ド、仙台市歴史民俗資料館、学習院大学文学部
参加費:無料(要事前申込み、定員300名) 興味・関心のあるすべての方の参加 を歓迎します
2月20日(土)
12:30 開場(Zoom立ち上げ)
13:00 開会挨拶 (総合司会:加藤明恵、吉原大志〈歴史資料ネットワーク〉)
斎藤 善之(第7回全国史料ネット研究交流集会実行委員長/NPO法人宮城歴史 資料保全ネットワーク理事長)
今村 文彦(東北大学災害科学国際研究所所長)
メインテーマ1「東日本大震災10年をふりかえって」
13:10 基調講演「東日本大震災資料保全 3つの視座から」
・「災害が拡げたネットワークと資料保全の革新」 平川 新(東北大学名誉教授)
・「社会貢献と社会改革」 高埜 利彦(学習院大学名誉教授)
・「アメリカにおける文化財のための災害対策―訓練と協力―」 日沖 和子(ハワイ州立大学マノア校図書館 資料保存司書)
コーヒーブレイク
14:40 パネルセッション「東日本大震災10年 現在までの軌跡」
① 基調講演をめぐって
② 東日本大震災に対応した資料ネットより
・「東日本大震災10年・宮城での民間所在史料保全の現状」 佐藤 大介(NPO法人宮城歴史資料保全ネットワーク)
・「ふくしまの資料保全活動の10年とこれから」 阿部 浩一(ふくしま歴史資料保存ネットワーク)
・「山形文化遺産防災ネットワーク」 佐藤 琴(山形文化遺産防災ネットワーク)
・「長岡市立中央図書館文書資料室と新潟歴史資料救済ネットワーク-東日本大 震災避難所資料の保全-」 田中 洋史(長岡市立中央図書館文書資料室)
・「特定地域における長期文化財保全活動の中で―長野県栄村での震災レス キューに関わって―」 白水 智(地域史料保全有志の会)
・「模索と挑戦の10年―茨城史料ネットの誕生から今日まで―」 高橋 修(茨城文化財・歴史資料救済・保全ネットワーク)
③ 東日本大震災文化財レスキューから10年・被災資料と災害資料
・「東北地方太平洋沖地震被災文化財等救援事業から文化財防災ネットワーク推進事業を経て文化財防災センター設立まで」 高妻洋成(独立行政法人国立文化財機構文化財防災センター)
・「システマチックな文化財レスキューを越えて」 小谷 竜介(東北歴史博物館)
・「歴史資料ネットワークによる後方支援活動」 松下正和(歴史資料ネットワーク)
・「被災した民俗文化財の文化財レスキュー―東日本大震災の経験から―」 日高 真吾(国立民族学博物館)
・「災害時の無形民俗文化財への救援はどうあるべきか」 大石 泰夫(國學院大學)
・「東日本大震災で被災した岩手県内の自然史標本について」 鈴木 まほろ(岩手県立博物館)
・「活かされた資料保全知―宮城県岩沼市の震災関連資料収集―」 高橋 陽一(宮城学院女子大学)
・「原子力災害被災地における災害資料について」 白井 哲哉(筑波大学)
イブニングセッション
18:30 開始の挨拶 柳原 敏昭(NPO法人宮城歴史資料保全ネットワーク副理事長)
18:40 ポスターセッション【前半】
・愛媛資料ネット(胡 光)
・NPO法人宮城歴史資料保全ネットワーク(井上 瑠菜)
・NPO法人歴史資料継承機構じゃんぴん(武子 裕美)
・岡山史料ネット(上村 和史)
・神奈川地域資料保全ネットワーク(三村 昌司)
・群馬歴史資料継承ネットワーク(長谷川 明則)
・国立文化財機構文化財防災センター(高妻 洋成)
・千葉歴史・自然資料救済ネットワーク(小関 悠一郎)
19:30 コメント
19:45 ポスターセッション【後半】
・東海歴史資料保全ネットワーク(大塚 英二)
・那須資料ネット(作間 亮哉)
・新潟歴史資料救済ネットワーク(原 直史)
・人間文化研究機構「歴史文化資料保全の大学・共同利用機関ネットワーク事 業」(天野 真志)
・福井史料ネットワーク(多仁 照廣)
・ふくしま歴史資料保存ネットワーク(阿部 浩一)
・山形文化遺産防災ネットワーク(佐藤 琴)
・歴史資料保全ネット・わかやま(橋本 唯子)
20:30 分科会座長からのアピール
・資料保全の担い手の広がりと未来part2(小野塚 航一)
・史料ネット活動の発展的継承と普遍的課題―歴史資料が価値あるものとされる 社会とは―(板垣 貴志)
・災害支援としての歴史資料保全を考える(佐藤大介)
20:55 締めの挨拶 藤田 明良(歴史資料ネットワーク副代表)
21:00 終了予定
2月21(日)
9:30 開場(Zoom立ち上げ)
9:45 アナウンス
10:00 分科会
・「資料保全の担い手の広がりと未来 part2」
座長:小野塚 航一(歴史資料ネットワーク運営委員)
登壇者:井上 瑠菜(NPO法人宮城歴史資料保全ネットワーク)
上村 和史(岡山史料ネット事務局長)
松本 充弘(歴史資料ネットワーク)
藤田 明良(歴史資料ネットワーク副代表/天理大学教授)
・「史料ネット活動の発展的継承と普遍的課題―歴史資料が価値あるものとされ る社会とは―」
座長:板垣 貴志(山陰歴史資料ネットワーク/島根大学法文学部准教授)
登壇者:天野 真志(国立歴史民俗博物館特任准教授)
川内 淳史(NPO法人宮城歴史資料保全ネットワーク/東北大学災害科学国 際研究所准教授)
吉川 圭太(歴史資料ネットワーク/神戸大学大学院人文学研究科特命講師)
・「災害支援としての歴史資料保全を考える」
座長:佐藤 大介(NPO法人宮城歴史資料保全ネットワーク/東北大学災害科 学国際研究所准教授)
報告者:J・F・モリス(NPO法人宮城歴史資料保全ネットワーク/東北大学 災害科学国際研究所特任教授)
上山 眞知子(NPO法人宮城歴史資料保全ネットワーク/東北大学災害科学国 際研究所特任教授)
指定討論者:林 美木子(独立行政法人国立文化財機構文化財防災センター アソ シエイトフェロー)
青柳 周一(滋賀大学経済学部附属史料館教授)
門馬 健(富岡町教育委員会)
12:00~13:00 ランチタイム
13:00 メインテーマ2「COVID-19下における資料保全活動」
・「令和2年7月豪雨の被災歴史資料レスキュー活動について―熊本における取り組み―」 今村 直樹(熊本被災史料レスキューネットワーク) 川路 祥隆(熊本県教 育庁教育総務局文化課)
・「緊急事態宣言下の対応と『歴史資料保存・調査活動ガイドライン』の総括」 西村 慎太郎(NPO法人歴史資料継承機構じゃんぴん)
・「『資料調査現場における新型コロナウイルス感染予防対策』に基づく地域資 料調査の検証」 堀井 美里(合同会社AMANE)
・「コロナ下の資料保全―宮城資料ネットの活動において―」 安田 容子(NPO法人宮城歴史資料保全ネットワーク)
・「コロナ期の水損史料保全活動」 髙山 慶子(とちぎ歴史資料ネットワーク)
・「神戸大学近世地域史研究会の活動について」 室山 京子(神戸大学大学院人文学研究科地域連携センター)
コーヒーブレイク
15:20 全国資料ネット報告会
・群馬歴史資料継承ネットワーク(長谷川 明則)
・那須資料ネット(作間 亮哉)
・千葉歴史・自然資料救済ネットワーク(鈴木 凜)
・神奈川地域資料保全ネットワーク(宇野 淳子)
・信州資料ネット(原田 和彦)
・東海歴史資料保全ネットワーク(大塚 英二)
・福井史料ネットワーク(多仁 照廣)
・歴史資料ネットワーク(跡部 史浩)
・歴史資料ネット・わかやま(橋本 唯子)
・岡山史料ネット(上村 和史)
・広島歴史資料ネットワーク(石田 雅春)
・愛媛資料ネット(佐々木 紫帆)
・宮崎歴史資料ネットワーク(山内 利秋)
・鹿児島歴史資料防災ネットワーク(佐藤 宏之)
16:20 閉会挨拶
・平川 南(大学共同利用法人 人間文化研究機構長)
・奥村 弘(第7回全国史料ネット研究交流集会実行委員/歴史資料ネットワー ク代表委員)
ポスターセッション発表団体
・NPO法人宮城歴史資料保全ネットワーク(井上 瑠菜)
・ふくしま歴史資料保存ネットワーク(阿部 浩一)
・山形文化遺産防災ネットワーク(佐藤 琴)
・那須資料ネット(作間 亮哉)
・群馬歴史資料継承ネットワーク(長谷川 明則)
・新潟歴史資料救済ネットワーク(原 直史)
・NPO法人歴史資料継承機構じゃんぴん(武子 裕美)
・千葉歴史・自然資料救済ネットワーク(小関 悠一郎)
・神奈川地域資料保全ネットワーク(三村 昌司)
・東海歴史資料保全ネットワーク(大塚 英二)
・福井史料ネットワーク(多仁 照廣)
・歴史資料保全ネット・わかやま(橋本 唯子)
・岡山史料ネット(上村 和史)
・歴史資料保全ネットワーク・徳島 ※ポスターセッションなし
・愛媛資料ネット(胡 光)
・国立文化財機構文化財防災センター(高妻 洋成)
・人間文化研究機構「歴史文化資料保全の大学・共同利用機関ネットワーク事 業」(天野 真志)