398号 2月13日地震(第3報)
2021.02.15
救う―救済活動
宮城資料ネット事務局の佐藤大介です。2月13日地震への対応、第3報です。
一夜明けての状況
一夜明けて2月14日、各地での被害の様子が伝わってきました。建物の破損、図書館などでの棚からの蔵書の落下など、時間帯によっては人的被害が拡大してい
た可能性がありました。
文化財・歴史資料関係ですが、瑞鳳殿の石灯籠の倒壊や、仙台市博物館の敷地内にある、伊達政宗胸像(昭和10年(1935)に仙台城本丸に設置された初代の騎馬
像の一部。戦時中の金属供出で利用され、頭部と胸部が残ったもの)の破損等が確認されています。
*参考
https://news.yahoo.co.jp/articles/ec31169900a93c17285dfec4d91b112e63b04fa6
また、これまでの史料保全活動で関係のあった自治体の担当者の方、また一部の所蔵者の方々に対しての御見舞の連絡とともに、情報共有と、今後の後片付け段階での誤廃棄防止の呼びかけ、また応急処置の方法についても伝えています。
今のところ大きな被害の報告は出ておりません。
二次災害への警戒―大雨と強風
今日2月15日は大雨と強風が予想されています。地震に伴う土砂災害も警戒されます。文化財・歴史資料関係ですが、この地震で壁にひびが入る、屋根瓦がずれるなどによって、雨漏りが発生し、史料が水損することが懸念されます。
可能な範囲で、雨漏りの心配のない場所に資料を移動させる、ビニールシートをかぶせておくなどの対策が必要かもしれません。
さしあたって、10年前の地震・津波の際に公表した史料ごとの応急処置対応を粗めて紹介しますので、情報共有へのご協力をお願いいたします。
http://miyagi-shiryounet.org/rescue/