447号 2003年宮城県北部での連続直下型地震 宮城資料ネット活動開始から20年

2003年宮城県地震守る―保全活動広める―普及活動救う―救済活動

本日7月26日は、宮城県北部で発生した連続直下型地震から20年目にあたります。

宮城資料ネットは、この地震に対する史料レスキュー活動をきっかけに結成されました。すなわち、今年が創設20年目となります。

20年前の地震、2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震での地震・津波など、この20年間に頻発する大規模自然災害においておおよそ30万点の古文書・記録資料を物理的な消滅から守ることが出来たことは、一定の「成果」であると考えます。

一方で、地域社会に残る古文書・記録資料をめぐる危機への対応や、組織の運営・継承をめぐって、省察すべき点も数多くあると考えます。それらのことについては、年末に開催予定のシンポジウムにて、改めて考え、議論する機会を設けたいと考えております。改めて御案内いたしますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

数多くの災害を経てもなお、民間に残る古文書や記録資料の救済保全が、所蔵者や地域社会の自己責任と、その保護に意義を見いだす有志の意志に委ねられている現状では、活動への多くの方々のご理解とご協力が不可欠です。引き続き、よろしくお願い申し上げます。

(文責 佐藤大介)