138号 事務局でのボランティア始まる

救う―救済活動東日本大震災

 宮城資料ネット事務局の佐藤大介です。地震発生から4ヵ月近くが経過しましたが、事務局には史料保全の相談や問い合わせがほぼ毎日のように寄せられています。そのようなお問い合わせにはできるだけ素早く対応するようにしており、結果多くの被災した歴史資料の保全に結びついております。

 そのことにともない、事務局には津波で水損した古文書などの被災史料が増え、その応急処置のための人員確保が大きな課題になっておりました。そこで6月後半より、平日に事務局での作業に対するボランティアを募集し、作業への協力をお願いすることになりました。 

 現在は一日2~3名ほどの方々が参加されています。社会人の方の中には、仙台に自費で長期滞在されたり、逆に平日の休暇を利用して、遠隔地から日帰りで参加されたりと、貴重な時間を割いて献身的に作業に参加いただいております。この場を借りて御礼申し上げます。

 また山形資料ネットからは、宮城資料ネットが実施する事務局での応急処置への協力のお申し出がございました。活動を迅速かつ効率的に進めるため、2件分の史料群について山形市での作業を依頼いたしました。山形資料ネットの協力にも改めて御礼申し上げます。

 一方、仙台地区の各大学から、史料実習などの授業の一環として、ゼミ単位で事務局でのボランティアへの参加もいただいております。この中では、実際にクリーニングやエタノール消毒といった、津波で被災した古文書の応急処置もお願いしております。これからの社会を担う学生の方々に、歴史遺産や文化財の災害対応という活動領域があることを知っていただく機会になれば、と考えております。

*事務局でのボランティア活動が報道で紹介されました。
 日本経済新聞電子版 http://www.nikkei.com/  「写真特集」(トップページ右側)  

■8月の事務局ボランティア募集について
 7月末日までに、下記のテンプレートに必要事項をご記入の上、事務局まで参加希望日および時間をご連絡ください。なお、8月10日より18日は盆休とし、事務局での作業は行いません。

 作業の内容ですが、津波水損文書の処置、ふすま下張り文書の解体などです。なお、現地でのレスキュー活動が入る場合もございます。その場合は現地での活動となりますが、その場合には参加が難しいという方は合わせてお申し出ください。

 ご協力いただける方は、下記のテンプレートに必要事項をご記入の上、事務局までご返信ください。

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お名前:
ご所属:
ご住所:
電話番号(当日連絡可能なもの):
参加を希望される日:
時間帯:
 午前9時~12時(  )
 午後1時~5時 (  )
 夜間6時~8時 (  )
その他連絡事項:
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参加人数の定員は1日5名といたします。定員に達した場合、その他事務局の都合により、ご希望に添えない場合があることをあらかじめお含み置きください。

 8月についても今回の募集前より、多くの方より参加申込を頂戴しております。あつく御礼申し上げます。引き続き多くの方のご協力を、よろしくお願い申し上げます。
│<事務局・連絡先>  │
│NPO法人 宮城歴史資料保全ネットワーク │
│ 電話 022-795-7693/7546 080-1666-5919(携帯) │
│メール office@miyagi-shiryounet.org ホームページ http://www.miyagi-shiryounet.org