149号 東日本大震災での歴史資料レスキュー セミナーと展示開催のご案内

広める―普及活動救う―救済活動東日本大震災

宮城資料ネット事務局佐藤大介です。今回は9月18日に仙台市博物館で開催される第20回仙台市史セミナーと、9月17日から25日まで同博物館で開催されるパネル展示「3.11 地球が震えた日から」のご案内です。直前のご案内となってしまいましたが、多くの方々にご参加いただければ幸いです。

■第20回 仙台市史セミナー特別企画 「地域の歴史資料を救え」
◇演題と講師
○「大震災後における博物館の資料レスキュー」
 ・被災した「歴史」 菅野正道(仙台市史編さん室長)
 ・仙台市博物館の資料レスキュー活動 栗原伸一郎(仙台市史編さん室嘱託)

○「歴史資料の保存はなぜ必要か」
 平川新(東北大学東北アジア研究センター教授・NPO法人宮城歴史資料保全ネットワーク理事長・仙台市史編さん専門委員長)

◇日時 2011年9月18日日曜日 13時30分から16時
◇場所 仙台市博物館ホール(定員200名)
*申込不要・聴講無料です。
*問い合わせ 仙台市博物館市史編さん室 022-225-0814

■パネル展示「3.11 地球が震えた日」
◇展示内容
○「地域資料を救え」
・仙台市博物館・市史編さん室による、東日本大震災における仙台市域でのこれまでの歴史資料レスキュー活動をパネルで紹介します。
*「地域資料を救え」問い合わせ 仙台市博物館市史編さん室 022-225-0814


○「歴史遺産を未来へ」
・NPO法人宮城歴史資料保全ネットワークの2003年からの歩み、および東日本大震災での歴史資料レスキュー活動の紹介です。2キロ漂流して奇跡的にレスキューされた女川町木村家文書と収納茶箱の実物の展示もあります。

*「歴史遺産を未来へ」問い合わせ 宮城資料ネット事務局022-795-7546(佐藤)

◇日時 2011年9月17日~9月25日(20日休館)
◇場所 仙台市博物館 1階ギャラリー
◇開館時間 9時~16時45分(最終入場4時15分)
◇入場 無料  


■震災から半年
9月11日、震災から半年を迎えました。この間、多くの方々にご支援とご協力をいただいておりますこと、改めて心より御礼申し上げます。

宮城資料ネット事務局には津波被災資料に加え、9月に入り、被災した家屋などの解体に伴う歴史資料の取り扱いに関する問い合わせ件数が増えている状況です。特に、個人の家屋解体が本格化しつつある状況にあると推測され、引き続き情報収集を続けております。

一方、これまでレスキューした被災資料への対応は、全国からのボランティア参加の方々の協力で進めておりますが、被災資料の増加になかなか作業が追いついていかないというのが、率直な現状認識です。

引き続き皆様からのご支援を、よろしくお願い申し上げます