18号 11月24日に矢本町で被災資料の整理と目録採りを実施しました
2003.11.25
* 11月24日(勤労感謝の日)に矢本町の被災者Aさん宅の資料整理を行いました。軸物が数十点と明治・大正の手紙や古文書類が百点程度でしたので、美術史関係者と文献史関係者若干名で間に合うだろうと、メーリングリストでボランティア募集はおこなわず、くちこみで数人の方にお願いしました。美術史では宮城学院女子大学の井上研一郎さんにお願いをしましたところ、井上ゼミの学生さん5人も参加され、ほかに仙台から5人、東北歴史博物館から2人、それに地元の文化財保護委員長さんの、総勢14人となりました。みなさまに御礼を申し上げます。
* Aさん宅は江戸時代に矢本宿の旅籠屋を営んでおられましたので、倉庫のなかにはたくさんの什器類がありました。震災で全壊した母家から運び出した立派な仏具や神棚などもあり、由緒を感じさせます。ご当主は、これから新築する母家になんとかこれらの仏具や神棚を戻したいと語っておられました。今月中にはその倉庫も解体するということでしたので、急いで第二次調査にはいったものです。
* 資料は近くの公民館に運び出し、写真撮影と目録採りをおこないました。Aさんご夫妻も公民館に来られて作業風景を興味深そうに見学され、10年前だったらもっとあったんですけどね、知らずに処分してしまって申し訳ないですね、と語っておられました。
————————————————–
11月20日、全史料協仙台大会で宮城資料ネットの活動を紹介
————————————————–
* 11月19日~20日にかけて全史料協の大会が仙台で開催され、実行委員会から求められましたので、全体会で宮城資料ネットの活動を紹介しました。カンパも2万円ほど集まりました。ありがとうございます。
————————————————–
宮城歴史資料保全ネットワーク
〒980-8576 仙台市青葉区川内
東北大学東北アジア研究センター 平川新研究室気付
電話・FAX 022ー217ー7693
メール hirakawa@cneas.tohoku.ac.jp
————————————————–