183号 2012年12月の活動

守る―保全活動救う―救済活動東日本大震災

宮城資料ネット事務局の佐藤大介です。1月もはや半分を過ぎましたが、昨年12月の事務局での活動報告です。

■応急処置・クリーニング    (絵)吉浜小学校被災文書のクリーニング (12月3日)

石巻市S家と同市吉浜小学校の被災文書史料へのクリーニングを行いました。前者は2012年5月、後者は同6月に持ち込まれた後、その他の被災資料の対応が終わるまで、事務局の冷凍庫で保存していたものです。なお津波被災資料への対応が続いています。また11 月にレスキューした大崎市M家の資料についてもクリーニングを行いました。また、被災各地のふすま下張り文書の解体も進めています。 一連の作業には一般スタッフ、東北学院大、東北芸術工科大学竹原ゼミから、延べ163名の参加を得ました。

■史料整理
栗原市O家の古文書および蔵書の整理を進めています。古文書は東北大学東北アジア研究センター上廣歴史資料研究部門、蔵書は一般ボランティアで行っています。

O家文書の整理(12月3日)

  

■古文書の撮影
2011年6月にレスキューした陸前高田市C家資料の全点撮影が12月18日に終わりました。総撮影日数は30日、撮影点数は22480コマ、延べの作業従事者は101人でした。その後は、震災前からの事業である、斎藤報恩会所蔵資料のデジタル撮影を進めています。