194号 淡路島地震の情報(2報)

救う―救済活動

宮城資料ネット事務局の佐藤大介です。13日の淡路島地震における歴史資料ネットワークからの調査報告が、同事務局の吉川圭太さんから届きましたので転載いたします。大きな被害はないとのことで安堵いたしました。宮城資料ネットとしても、今後も必要に応じて支援その他の対応ができるよう、情報交換を続けていきます。

◇歴史資料ネットワーク公式サイトhttp://siryo-net.jp/
  *ページ中央部「ブログ」→【速報】淡路島地震に関する現地巡回調査報告

なお神戸からの連絡メールが届いたのとほぼ同時(17日午後9時)に、宮城県沖を震源とする地震がありました。宮城県では最大で震度5弱の揺れを観測しています。宮城資料ネット事務局では地震が発生してから建物も下から突き上げるような揺れがあり、その後で携帯電話の緊急地震速報が鳴りました。被害状況はこれからとなりますが、仙台市内は停電はなく、津波の心配もないとのことです。

 前号でも書いたように、余震は当面続く状況でもあり、被害、さらに所蔵者の方々が受ける心理的な影響という点も含め、気を抜くことはできません。

【速報】淡路島地震に関する現地巡回調査報告
2013年4月13日に発生した淡路島地震に関して、史料ネット(http://siryo-net.jp/)では16~17日かけて、地元自治体のご協力の下、被災地域である淡路島の巡回調査を実施しました。

【調査概要】

16日:淡路市
17日:洲本市および南あわじ市

実際に現地確認を行い、洲本市では稲田家(徳島藩城代家老)歴代墓所での墓石の倒壊が確認されるなど、石像物の倒壊被害については多数確認されましたが、兵庫県からの発表(17日16:00現在)の通り、被災家屋の多くは一部損壊であり、全壊家屋はありませんでした。また、いくつかの旧家にも訪問し、史料の無事を確認しております。そのため、すぐさま家屋や蔵の解体が行われるという懸念は少なく、緊急的な史料保全の必要ないと考えられます。

今回の巡回調査にあたっては、地元教育委員会の担当者の方々をはじめ、関係者・所蔵者のみなさまに多大なご協力いただきました。災害への対応が続くお忙しい中ご協力をいただき、あらためて感謝申しあげますとともに、被災地の一日も早い復旧・復興をお祈り申し上げます。

史料ネットでは、引き続き被災地の情報収集を行うとともに、必要に応じて緊急的な対応策をとりたいと考えております。被災地の歴史資料・文化財などの被害状況の様子や、資料の処置方法に関するご相談がありましたら、史料ネットまでお寄せ下さい。