215号 英語版公式ブログの公開について

救う―救済活動東日本大震災

 事務局の佐藤大介です。このほど本会理事でもある宮城学院女子大学のJ.F.モリスさんのご尽力により、宮城資料ネットの活動を英語で紹介した公式ブログを開設いたしました。Miyagi Shiry. Net : http://miyagi-shiryou-net.blogspot.jp/


 モリスさんには、震災直後から英語圏の日本研究者コミュニティへ、宮城資料ネット・ニュースの翻訳版などを送信し、広報活動に努めていただいております。そのなかで、昨年末に情報に触れたミシガン大学のG P Witteveen 氏から、英語版ブログ公開のためのウェブ環境提供のお申し出がありました。それを受け、今回のウェブサイト公開となりました。

 東日本大震災での文化財や歴史資料レスキュー活動については、日本国内だけではなく、海外からも注目が集まっております。一方、私たちが直接交流した海外の関係者からは、日本の関係者がどのような活動をしているかについての情報が不足している、という指摘を受ける機会が何度かありました。

 宮城資料ネット事務局の英語力では、日本語版のような頻度での情報発信は難しいですが、モリスさんのお力を借りつつ、定期的な活動報告などを通じて、当事者としての情報発信を続けて行ければと考えております。

 特に英語圏へのネットワークをお持ちのみなさまには、各所に周知いただければ幸いです。

 なお、宮城資料ネットの英語での活動報告としては、昨年発行された国際復興プラットホームInternational Recovery Platform の東日本大震災に関する報告書”Recovery Status Report: The Great East Japan Earthquake 2011”(2013年)、のCHAPTER 6 : RESCUING HISTORICAL MATERIAL & PRESERVING AND COLLECTING DOCUMENTS に、佐藤が“Historical Record Rescue Activities of the Miyagi Shiryo Network“Pre-Disaster Activities and Response to the Great East Japan Earthquake”(88-98 頁)として寄稿しております。同じチャプターには、神戸大学の奥村弘さん、佐々木和子さんの報告もあります。ご案内が遅れましたが、合わせてご参照・ご紹介いただければ幸いです。
”Recovery Status Report: The Great East Japan Earthquake 2011”