231号 宮城県亘理町での戦前期16ミリフィルム保全

救う―救済活動東日本大震災

事務局佐藤大介です。昨日10月23日付け『河北新報』朝刊社会面にて、宮城資料ネットが保全した、昭和7年の16ミリフィルム「我等が郷土荒濱(あらはま)」についての記事が掲載されました。
 戦前の亘理・荒浜 映像で復活 フィルム発見 http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201410/20141023_15017.html

阿武隈川の堤防上を進む祭礼行列(「我等が郷土荒濱」より)

本フィルムの「発見」ですが、宮城資料ネットが出版している「よみがえるふるさとの歴史」シリーズの刊行が切っ掛けです。今年5月10日の河北新報朝刊紙面に紹介された、亘理町荒浜を対象にした井上拓巳さん著『荒浜湊のにぎわい 東回り海運と阿武隈川舟運の結節点』(蕃山房)について、所蔵者の方からの問い合わせをいただいたことが切っ掛けでした。「ふるさとの歴史」が心のよりどころになっていること、また地域の歴史を広く共有していくことが、歴史を継承していくため重要であることを改めて学びました。

11月8日に、フィルムのDVD化を引き受けてくださった、NPO法人20世紀アーカイブ仙台や、地元の亘理町郷土資料館と共催で、地元である亘理町荒浜にて、住民向けの上映会を開催する予定です。荒浜の皆様にふるさとのかつての姿をごらんいただくとともに、フィルムを「ふるさとの歴史資料」として活用し継承する活動の第一歩となればと考えております。


 参照記事画像  10月23日付け『河北新報』朝刊社会面  web版より