235号 東日本大震災から4年

救う―救済活動東日本大震災

 未曾有の大災害となった、東北地方太平洋沖地震・東日本大震災の発生から4年が経過しました。改めて、被災された方々に御見舞申し上げます。
 宮城資料ネットでは、この間、110件を超える所蔵者方を対象に、文書など歴史資料のレスキューを行っております。この間の多くのご支援に、心より感謝申し上げます。
 被災した歴史資料を、被災地から仙台などへ一時的に搬出する活動は、徐々に落ち着いて来てはいます。その一方で、津波で被災したものなど、搬出した被災史料への応急処置が、未だに続いております。応急処置を終えた文書のデジタル撮影も残されています。
 なにより、所蔵者・地域社会の返却が終わるまで、レスキューは完結しません。また、歴史資料は、災害を受けた地域が積み重ねてきた歴史文化の証です。それらが生かされた形で地域が再建されていくことが、本当の「復興」と言えるのではないかとも感じます。長い、長い道のりが続きそうです。

 活動が持続していけるよう、引き続きのご支援を、心よりお願い申し上げる次第です。

2015年3月11日の作業風景 (左)応急処置
(右)デジタル撮影

    

平成27年3月11日
NPO法人 宮城歴史資料保全ネットワーク
(文責:佐藤大介)