240号 「よみがえるふるさとの歴史」シリーズ第5集、6集、7集刊行

救う―救済活動東日本大震災


 事務局の安田です。宮城資料ネット企画による「よみがえるふるさとの歴史」シリーズ第5集、竹原万雄著『明治時代の感染症クライシス これらから地域を守る人々』、第6集、J.F.モリス著『仙台藩「留主居」役の世界 武家社会を支える裏方たち』、第7集、安田容子著『書画会の華やぎ 地域に息づく遍歴の文人たち』が蕃山房より刊行されました。

よみがえるふるさとの歴史5
 竹原万雄著『明治時代の感染症クライシス コレラから地域を守る人々』エボラ出血熱、デング熱などの感染症が話題となっていますが、感染症への危機感は時代を超えます。明治15年(1882)にコレラが大流行。全国で死者は33,784人、宮城県では2,361人にのぼりました。この時、石巻地区で感染症予防に奮闘した、医師、警察、有志の人々の姿を描き出します。


よみがえるふるさとの歴史6
 J.F.モリス著『仙台藩「留主居」役の世界 武士社会を支える裏方たち』これまで分析のメスが入らなかった、藩制時代における城下町と各地域との関係性に、仙台藩の上級家臣の仙台屋敷と在郷屋敷をめぐり具体的に迫ります。ここで活躍するのが「留主居」役です。組織を成立させる緩衝役としての専門職であり、責任を負い、ハードワークをこなします。


よみがえるふるさとの歴史7
 安田容子著『書画会の華やぎ 地域に息づく遍歴の文人たち』明治時代のころ、日本各地で詩書画を楽しむ文人たちの交流の場としての書画会が盛んに催されました。石巻周辺でもその跡を見ることができます。地域の人々は文人を集め、滞在場所を提供しました。文人は著名な人も無名な人も、その地域と交流し各地を訪れ書画を残しています。

多くの方にご覧いただければ幸いです。

 なお、7月末には、第8集、七海雅人著『躍動する東北「海道」の武士団 鎌倉・南北朝時代の興亡』が刊行予定です。
 詳細・購入につきましては蕃山房公式サイトをご覧下さい。http://banzanbou.com/