26号 7月10日(日) 登米市(旧・迫町地域)で歴史資料の所在調査を実施。参加者を募集します

守る―保全活動

 2003年7月26日の宮城県北部連続地震後に発足した「宮城資料ネット」は、みなさんのご参加を得て、被災地における歴史資料のレスキューや被災状況調査を実施してきました。このときの経験から、災害後の活動だけではなく、災害が来る前に歴史資料の所在を把握して災害に備えることの重要性が明らかになりました。

 近い将来に大規模な地震の発生が予測されている宮城県は、大きな災害の発生を予期した調査をおこなう必要性が高い地域といえます。昨年11月に涌谷町で実施した歴史資料所在調査は、そのような活動の一環であり、6月11日には旧・登米町地域(現在は登米市)における調査も予定しております。

 現在は、登米町地域における調査の準備を進めている最中ではありますが、来る7月10日(日曜日)に、旧・迫町地域(現在は登米市)における歴史資料所在調査を実施することになりました。

 迫町地域は、迫町のホームページ(http://www.town.hasama.miyagi.jp/txt/f03.htm)に

「藩政時代には津田氏、亘理氏の城下町として、また東西交易の要として栄えました。時代が明治に移っても佐沼中学校が(現在の佐沼高等学校)が、郡下一早くおかれるなど、現在においても教育、文化の登米郡の中心町となっています。また県の合同庁舎や国の公署などが置かれる行政、商工業の拠点として発展し続けています」
とあるように、宮城県北部の中核的都市の一つであり、近世期には主に亘理氏の城下町として繁栄した、古くからの伝統がある地域といえます。この町の歴史資料を後世に残していくために、それらの所在をできるだけ把握し、保存の手だてを考えていきたいと思います。

 具体的には、宮城地震のあとにおこなった被災地5町での被災状況調査や、昨年の涌谷町での所在調査のような悉皆調査をおこないます。事前にリストアップした資料所蔵者のお宅をお訪ねして、資料の現状、点数、内容等を確認させていただきながら、家の来歴や地域の歴史などをヒアリングし、さまざまな歴史情報の収集をはかるものです。

 今回は、とりいそぎ7月10日(日)に活動をおこなうことをお知らせし、みなさまのご予定に入れていただきたく、ご連絡申し上げた次第です。集合時間や集合場所等の詳しい情報は、あらためて連絡差し上げるようにいたします。6月11日に予定されている旧・登米町地域における所在調査に続いて2ヶ月連続での活動となり、皆様には大きな負担をおかけすることになってしまいましたが、よろしくご協力のほどをお願いいたします。

 また、迫町へは、できるだけ車に乗り合って移動したいと思いますので、自家用車で参加できる方が多くなることを期待しております。自家用車での参加が可能な方は、その旨も合わせてお伝えいただけると幸いです。

 なお今回の調査は、登米市歴史博物館(http://www.l-net.ne.jp/h-rekihaku/)、東北歴史博物館、佐沼郷土史研究会、佐沼古文書の会および宮城資料ネットが共同して実施することになっております。

 この活動に参加が可能な方は、下記にご連絡をお願いいたします。

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<連絡先> 伊藤大介(東北大学東北アジア研究センター研究員)
       電話:022-795-7546 メール itoh-d@mb6.seikyou.ne.jp
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*今後、このメールニュースが不要な方は送信リストから除きますので、ご一報ください。
*これまでに発行した宮城資料ネットニュースは「歴史資料ネットワーク」(神戸大学)のHPにある「宮城歴史資料保全ネットワーク」のコーナーに掲載されています(25号まで)ので、興味のある方はご覧下さい。
http://www.lit.kobe-u.ac.jp/~macchan/miyagi_earthquake.htm
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<事務局>
宮城歴史資料保全ネットワーク
〒980-8576 仙台市青葉区川内 
      東北大学東北アジア研究センター 平川新研究室気付
      電話・FAX 022-795-7693
      メール hirakawa@cneas.tohoku.ac.jp