262号 311より5年 支援への御礼

救う―救済活動東日本大震災

 事務局の佐藤大介です。東日本大震災をもたらした地震・津波の日から5年が経過いたしました。少し時間が経過してしまいましたが、この間、多くの方々からご支援いただいていることにつきまして、本法人より改めて御礼申し上げます。


 事務局の佐藤は、3月11日に東京・上野で開催された「文化遺産防災ネットワーク推進会議」に出席しました。現場での課題が、文化財防災の方向性を決める場で議論され、少しずつではあっても認識が共有されていく場となっていることを理解することが出来ました。
 翌3月12日には、千葉県白井市の白井市郷土資料館を訪問し、同館で行われている文書修復ボランティアを見学し、一昨年に依頼した、石巻市の古文書修復の御礼を、ようやく直接申し上げることが出来ました。同館の修復ボランティアは10周年を迎えたそうです。自らの歴史を伝える資料を、みんなで守っていく、そのような動きも、静かではあるが確実に広がっていることを感じることが出来ました。


 被災した史料の修復がいつ終わるのか、目処は全くたちません。そもそも、日々の活動を果たして継続していけるのか、不安の方が先立つ近況です。しかし、活動が被災者の真の意味での回復と、地域の再生に資するものだと信じて、引き続き活動を続けてまいります。多くの方々のご支援を、引き続きよろしくお願い申し上げます。