28号 11月26日(土)~28(月)に宮城県唐桑町で史料保全活動を実施 参加者を募集します

守る―保全活動

 本年11月26日(土)から28日(月)まで、2泊3日の日程で、宮城県唐桑町のS家文書の史料保全活動を実施しますので、参加者を募集いたします。

 宮城県唐桑町のS家は、江戸時代には大網元として手広く漁業経営をおこなうとともに味噌醤油醸造業をも手がけ、さらにそれらの生産品を江戸や仙台など各地に移出販売する廻船業を経営し、三陸地域でも有数の存在でした。また仙台藩の肝入を務めるなど、地域行政の一端を担っていました。近代には遠洋漁業の船主となりますが、1970年代に発生した200カイリ問題以後は漁業から撤退しました。

 このような歴史をもつS家文書は、江戸期から明治・大正・昭和にかけての内容豊かな大資料群です。同家は海岸沿いにあるため今後の地震・津波等による被害も懸念されますし、保管状況を改善するための措置が早急に必要な状態にもありますので、このたび保全活動を実施することになりました。

 S家での活動では、現状記録の作成、蔵からの搬出、保存封筒への収納、一点ごとのデジカメ撮影等をおこないます。

 同家は遠方にあり、また活動を効率的に実施するために、2泊3日の日程を組みました。史料の分量からみて、おそらく来年度も継続して同様の活動を実施する必要があるものと思われます。

 今回の活動に参加された方には、助成金により、仙台から現地までの交通費、宿泊費(近くの民宿を利用)、日当が支給されます。

 まだ2ヶ月先の活動ですが、必要経費確保の手続きなどのために、申し込みの第1次締め切りは9月30日とさせていただきます。経費等に余裕がある場合には追って第2次募集をおこうなうことにいたしますが、できれば第1次募集期間中に応募されるようお願いいたします。自家用車で参加が可能な方は、その旨をお知らせ頂けると幸いです。

 参加の申し込みをされた方には、活動日が近くなりましたら、改めて集合時間や集合場所等の詳しい情報をお知らせいたします。

 ご多忙の折とは存じますが、なにとぞご協力を賜りますようお願い申し上げます。この活動に参加が可能な方は、下記メールアドレスにご連絡をください。

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 <申込先>
 伊藤大介(東北大学東北アジア研究センター研究員)
 電話:022-795-7546
 メール itoh-d@mb6.seikyou.ne.jp

<申込み締め切り> 9月30日
 お名前、所属、身分または学年、郵便番号、住所、電話番号、メールアドレスをお知らせください。
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宮城資料ネットのホームページができました。ぜひご覧下さい。
http://www.cneas.tohoku.ac.jp/miyagi-shiryounet/

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 <事務局>
 宮城歴史資料保全ネットワーク
 〒980-8576 仙台市青葉区川内 
 東北大学東北アジア研究センター 平川新研究室気付
 電話・FAX 022-795-7693
 メール hirakawa@cneas.tohoku.ac.jp
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