286号 千葉県・白井市郷土資料館での被災古文書展示

広める―普及活動東日本大震災

4月1日より、千葉県・白井市郷土資料館にて開催されている、同館市民学芸スタッフ「古文書修補速報展」にて、石巻市北上町の3.11被災古文書が展示されています。会期は30日日曜日までです。多くの方に御覧いただければ幸甚です。問い合わせは白井市郷土資料館までお願いいたします。

https://www.center.shiroi.chiba.jp/kyoudo/exhibition.html


白井市郷土資料館では、元・宮内庁書陵部の横山謙次さんが指導する形で、市民学芸スタッフが、10年以上に渡り白井市および周辺地域の古文書の補修を行っています。3.11後、同館からの支援申し出を受け、石巻市域で津波により被災した古文書の補修作業を依頼していました。今回の展示は、2015年12月に救出した古文書の一部に対する作業の成果になります。この支援も、震災から5年を経過して、支援の先細りを心配してくださった同館からの連絡がきっかけでした。継続的な支援に記して御礼申し上げます。

なお、これ以外の被災古文書の補修については、どのように実施するか、全くの未定です。あれから6年、歴史文化の「再生」は、長い道のりが続きます。

*参考 宮城資料ネット・ニュース258号
「遺されていた被災古文書」