55号 6月29日(日)に栗原市栗駒地区で被災調査を実施します。参加者を募集します。

2008岩手・宮城内陸地震救う―救済活動

 宮城資料ネットの平川です。

 昨日、栗原市役所にて文化財保護課2名および栗駒史談会会長、栗原郷土史研究会会長の皆様と、今後の被災調査の実施方法等について打ち合わせを行いました。宮城資料ネットからの参加者は6人でした。その後、前回の視察では行けなかった花山(旧花山村)、栗駒沼倉地区(旧栗駒町)などの被災地を巡回してまいりました。

 なお、打ち合わせの結果、来る6月29日(日)に、個別訪問による第1回目の被災調査を、栗原市栗駒の文字(もんじ)地区で実施することになりました。この地区は栗駒史談会会長さんの地元でもあり、長屋門が36棟も現存しています。

つきましては、当日の調査にボランティアで参加される方を20名ほど募集します。交通不便な地区ですので、車の乗り合いで現地に入りますが、台数に限りがありますので、人数を限定せざるを得ません。先着順とさせていただきますので、ご了解ください。参加可能な方は、お知らせください。なおメールでお申し込みいただく場合は、下記のテンプレートに必要事項を御記入のうえ、事務局まで御返信ください。

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御名前:
御住所:
御電話:
メールアドレス:
御所属:
自家用車の有無:
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※御連絡いただきました個人情報は、今回の調査に関する連絡及び事務手続きに利用いたします。

 調査の内容は、主として長屋門のお宅を個別にお訪ねして被災状況を確認するとともに、古文書等の所蔵の有無、保管状態、内容、点数などを把握し、写真撮影とヒアリングを行います。

■集合時間:6月29日(日)午前7時45分
■集合場所:仙台駅西口 一般車降車場

 今回の被災地は広範囲に及んでおりますので、今後も継続的に調査を実施することになると思われます。今回参加できなかった方々も、またの機会にご参加いただければ幸いです。

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被災調査のための歴史資料所在リストを急ピッチで作成
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 地震が発生した14日の夕方から、大学院生の協力を得て、震度6レベルの被災地である栗原市と大崎市について、ローラー型(悉皆)調査用の第1次歴史資料所在リストの作成に取りかかりました。合併前の旧町単位でいえば、栗原市が築館町、一迫町、栗駒町、鶯沢町、花山村、若柳町、金成町、志波姫町、高清水町、瀬峰町の10町村、大崎市が古川市、岩出山町、鳴子町、田尻町、三本木町、鹿島台町の7市村です。

今回最初に調査を行う栗原市のうち、旧築館町については、すでに2年前に作成しておりました。そこで未作成の9地区分について、自治体史や文化財報告書、その他地元で刊行された諸種の出版物から旧家名をことごとくリストアップし、地区ごとに分類して、昨日、栗原市文化財保護課に提供しました。500軒は優に超えるリストになっています。フルネーム、住所等が不明な部分も少なくありませんので、文化財保護課や地元の方にデータのチェックをお願いしているところです。ローラー型の被災調査は、このリストをもとに実施されることになります。

(事務担当:佐藤)