67号 栗原市で保全活動を実施しました

守る―保全活動

■ 5月17日、栗原市のG家で歴史資料の保全活動を実施しました。

 今回の活動は、同家からの御依頼によるものです。御当主のお話では、御先祖のことに関心があり、保管されていた柳行李一箱ほどの古文書についても、以前から内容が気になっていたが、価値のあるものかどうかが分かず、処分するかどうか迷っていたということです。そこで、一度専門家に見てもらおうということで、事務局に御連絡いただいたというお話しでした。早速、事務局と研究員、会員の合計4名で調査に出かけてきました。

 資料については、江戸時代初期から近代にかけての古文書資料が200点ほど確認されました。これらの資料を一点毎に中性紙封筒に詰め替え、デジタルカメラで撮影していきました。一日で作業を終わらせるべく、一人カメラ一台で撮影を進め、全ての資料の整理と撮影を終えることが出来ました。今後、事務局や研究員を中心に、撮影したデータを基にした写真帳の編さんなどを進めてゆくことになります。

 資料の内容ですが、同家の御先祖のことや、地域の歴史としてこれまで知られていなかったような事実が記されたものが数多く含まれていました。そのことを御当主にお伝えすると、資料を調べに来てもらって本当によかったと、大変喜んでいただきました。

■理事会・第3回通常総会を実施

 5月10日、NPO法人としての理事会及び第3回通常総会を、仙台市戦災復興記念館で実施しました。多くの方々に御出席いただきましたことに、あつく御礼申し上げます。総会での決議をふまえ、今年度も着実に保全活動を進めてまいりたいとおもいます。皆様の御協力のほど、どうぞよろしく御願い申し上げます。 (佐藤記)