82号 加美町で保全活動を実施しました

守る―保全活動

 宮城資料ネットでは、このほど宮城県加美町でも、地元の行政と文化財保護委員からの御協力を得て歴史資料保全活動を始めることとなりました。最初の活動を、去る4月27日に実施しました。参加者は8名でした。

 加美町の活動については、昨年12月から始まった山元町での活動と同様に、最初に自治体所蔵の史料保全を行い、それを契機に町域の個人蔵の歴史資料保全を行うことといたしました。今回の活動では、茶箱とダンボール10箱に保管されていた文書について、最初に
中性紙封筒への詰め替えを行い、一点毎にデジタルカメラでの撮影を行いました。分量が多く、今回の終わらなかったため、今後も継続的に活動を行うことになります。

 作業に来訪された町の文化財保護委員の方からは、町域にも多くの古文書資料が残っているが、御当主が御高齢になっていたり、所蔵者が資料を置いたまま都市部に転居されるケースも見られ、今後の保存に不安な面があるとのことでした。宮城資料ネットによる活動への謝意とともに、今後の継続的な活動に期待する旨のお話しがありました。

 活動量は増えてゆく一方ですが、災害や社会変化は待ったなしでやってきます。可能な範囲で、少しでも多くの歴史資料を保全して行ければと考えています。

(佐藤記)