86号 栗原市一迫地区での歴史資料所在調査(第2次)を実施しました

守る―保全活動

 8月17日、栗原市一迫地区で第2次の歴史資料所在調査を実施しました。事務局4名で、前回7月31日・8月1日の調査に続いて、2軒の所蔵者方で所在確認と保全を行いました。

 あわせて、前回訪問した5軒の所蔵者方に、早速作成した写真帳を提供してきました。どの所蔵者方でも大変好評で、「この写真帳を持って、町内の所蔵者方に、ぜひ調査に協力するよう勧めてまわりたい」といったお話しもいただきました。
                   
 ところで、この日の予定を終えて帰路につこうとしたところ、写真帳を差し上げたある所蔵者の方が、私たちがまだ自宅の近くにいるのを見かけたので、と近世の古文書をお持ちになって私たちに声をかけてくださいました。史料はすべて前回の調査では確認できなかったものでした。前回の調査や今回の訪問に対応しているうちに思い出した、家にはまだほかにも古い物がある、というお話しでしたので、御許可をいただいて保管場所を拝見させていただくと、近世文書や和本などが多数保管されているのが確認されました。保管状況から速やかに保全する必要性があると考えられたため、改めて8月24日に事務局で訪問し、今後継続的に対応することといたしました。

 今回の活動は、歴史資料の保全活動をすすめるにあたって、写真帳がもつ様々な役割を再認識させられる機会ともなりました。(佐藤記)