南郷町被災状況調査

・ 実施日:2003年11月8日
・ 参加者:27名
・ 調査軒数:32軒
・ リストアップに用いた主な文献:『南郷町史』上・下巻(1980、1985年)、『宮城の文化財基本調査』(1991年)、『宮城県史編さんの歩み』(1989年)など。

本活動では、地区ごとに5班に分かれて訪問調査をおこなった。
調査によって、全壊5軒・半壊6軒・一部損壊3軒が確認された。契約講関係資料のほか、明治期の小作帳や大正期の地主関係資料を含む幕末~大正期の古文書などが確認された。
ただ、本活動が実施された時期は、地震発生から3ヶ月以上が経過しており、訪問先において「もっと早く来てくれていれば・・・。」というような声を聞くこともあった。資料が消失・散逸してしまったことは残念なことではあったが、今後の活動における大きな教訓となった。

「残念としかいいようがないのですが、河南町の斉藤善右衛門家に次ぐ県内第二位の大地主のお宅の膨大な史料が、つい1か月前に焼却されていたことが判明しました。1か月前といえば、私たちが別の町で活動をしているときです。あとさきのことをいまさら悔やんでも仕方ありませんが、最大の教訓は複数の町で同時並行して調査やレスキューを進めることができていればということでしょう。なんとも痛い教訓となりました。」(ネットニュース17号より)

── 詳細については、ネットニュース17号(2003年11月13日発行)を参照。